社内でパネルディスカッションをしたらすごくよかった


気付きを得る機会をつくることを意識する

毎月、全社で総会をやっている会社は多いのではないでしょうか。

毎月末になると、代表として何を話すかは悩んでいました。話すネタがないわけではありません。むしろ、伝えたいことは膨大にあります。

しかし、最近は自分は社員の前で話しすぎない方が良いのでは?と考えるようになっていました。

なぜなら、社長の自分がいくら熱く語っても、社員が「気付き」を得る量は少ないからです。

私はこれまで経験で「自ら気づき」を得ないと人は変わらないと考えています。

強固な企業文化をつくるには、
リーダーが熱いスピーチをするのではなく、
社員が気付きを得られる環境を用意することのほうが重要です。

(ちなみに、熱いスピーチや叱咤激励で士気が高まって、うぉお!と動くのは依存なので、個を活かす企業文化つくりたいなら、程々にしておくべきではないでしょうか。何もしないよりは良いですが)

では、総会など全員が集まる場で社員が「気付き」を得る機会を増やすにはどうしたら良いかというと、

①話しの切り口を増やすこと(幹部以外の登壇の機会を増やす)
②アウトプットの機会をつくること(参加者全員の発現量を最大化するように設計する)

の2つです。

この①②を最大化するにはどうしたらいいかと考えて、

・全員で理念に関連した動画を見て感想を出す
・社員に3分のライトニングトークしてもらう
・となりの人と意見交換して発表してもらう
などを試行錯誤していました。

総会でパネルディスカッションをやってみた

ICC(経営者の集まるカンファレンス)に参加したときに
メルカリの小泉さんが「経営陣が社員の前でパネルディスカッションしている」
と話しているのを聞いて、

ぜひうちでも取り入れたいなと思いました。

登壇者も増えるし、うまくモデレートすれば
アウトプットの機会も増えると思ったからです。

細かくどのように運営されているのか聞いたわけではないので、
私なりに社員の「気付き」を最大化するにはと考えて設計しています。

先月と今月で2回実施してみました。参加者は毎回40名〜50名程度です。

第一回は、執行役員以上が登壇して経営について語りました。

最初のスライドでは登壇者にも事前に教えないお題を用意してアイスブレイクにしています。

時間は50分間で会場から意見も貰いつつ進めました。
長丁場なので、乾杯してお弁当を食べながら実施しています。

話した内容について書くと、かなり深くなってしまうので今回は割愛させてください。

第二回は、比較的、社会人歴が長い方に「圧倒的な成果をあげる人材」について語っていただきました。

雰囲気はこんな感じ。
過去に実績をあげたことのあるメンバーだからこそ話せる経験談がたくさん出ました。

海外支店立ち上げで3年で売上30億円にした話や、
ゼロから累計500億円の教育事業を作った話しなど、今の会社よりステージが上の話しも聞けて学びの多い会になりました。

また、第二回からは、niconicocoaを利用して、ニコニコ風コメントをつけながら進められるようにしたところむちゃくちゃ面白くなりました。

コメントがあることで聴衆と双方向なコミュニケーションがおきて格段に面白くなります...!!

こんな感じでふざける人も出てきますけど、これもいいアクセントになって
飽きずに最後まで話しを聞くことができます。

逆に、終始真剣な雰囲気でやりたい場合はないほうがいいかもしれません。

やってみた結果

試験的に2回やってみて社員の反応は、かなりポジティブなものでした。

【社員の声】
・普段どんな話しをしているのか分からない経営陣の話しを聞けて良かった。
・こういった場じゃないと、どんな想いをもって仕事をしているの聞く機会がないので、熱い想いを持って仕事をする仲間に刺激を受けた。
・誰かのプレゼンを聞くよりも単純におもしろかったし、自分も登壇したいと思った。
・一体感があって前より会社の事が好きになった。

今後の改善としては、気付きを得るだけでなく、アクションに落としてほしいので
パネルディスカッションを聞いて、今後自分はどうするのか?を全員に考えてもらう機会を作りたいと思っています。

もし総会のコンテンツで悩んでいる方がいたら、メンバーでのパネルディスカッションを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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